ご挨拶

直心影流富山派素遊会では故素遊先生の精神を守り、本物の剣術を体得すべく日々練習に励んでおります。真剣斬、道場形,竹刀剣道は先生の教えにあるように本来一致するべきものです。この三体がばらばらにならないように、当会では真剣を用いて技の論証及び実証を行っております。

「武道は綜合武道であり武士の精神教養である」

「剣の道は孤独との戦い、己に打ち勝つことであり勝てばよいものではなく、心身練磨し礼節を尊び、信義を重んじ誠を尽くすこと。本物の武道家は人格的に尊敬されなければならない」

との素遊先生の精神を守っていきたいと考えております。

第6代鹿島神傳直心影流富山派素遊会

免許皆伝 寺脇利之穏遊

流派について

影流とは

衛府(えふ)の太刀は、陽(えふ)に通じ、腰に帯用する太刀を陰(かげ)と称した。ここから、帯用して両手で用いる流儀を陰流と称するようになった。

室町時代 文明15年(1438年)頃、伊勢愛州氏(南勢)の一族の愛州久忠(愛洲移香斎)が編み出した武術の流派で兵法三代源流の一つ。

「陰之流」「愛洲陰之流」「猿飛陰流」「影流」とも。なお流派名について「陰」ではなく「影」ともされる。

愛州移香は猿神前に末孫で念流を継ぎ、鵜戸権現に祈り精妙をえて、影流をおこす。 また猿飛陰流は久忠の子と言われる愛洲元香斎小七郎が陰流に工夫を加えて名乗った流派とされている。

新陰流系の流派に愛洲陰流を名乗る流派が複数系統存在する。兵法三大源流は、新陰流の元になった念流、神道流陰流の3つの剣術流儀を指す総称である。兵法の歴史に出てくる中古の「念流・新当流・陰流」の三流派に由来するものである。

直心影流の由来と富山派の生い立ち

 「直心とは、己を捨て邪心を捨て直心を似て進み、一身の護りただ直心にあり」

源は今から約450年前(元亀2年)上泉伊勢守でこの時は新陰流と云い、この後は小笠原源心斎の直新陰流、神谷伝心斎の弟子高橋重治が直心正統流と改めた。

(天和3年(1683))この門人に山田光徳が直心影流と改める(約350年前)1670年徳川5代将軍綱吉の時代である。第9代・長沼綱郷(長沼国郷の養子)竹刀稽古の導入によって直心影流剣術は盛んとなり、藤川近義に始まる藤川派、団野義高(真帆斎)に始まる団野派、そして幕末から明治にかけて男谷精一郎(信友)から流儀を継承した榊原憲吉と続いて大正、昭和にかけて富山圓(現在の剣道の基礎をつくるにあたり尽力された人でもあります)・富山可誠・吉永義秀がその流れを継ぎ、平成、令和においては直心影流素遊会の総師範である吉永法文素遊・友宗明生慈恩・寺脇利之穏遊が引きついでおります。

当会の活動について

真剣斬・道場形及び竹刀剣道を一致させるために

『剣道は刀剣の理法の修行にある、竹刀の法ではない。原典を学ぶ事は出発である。』

とは、吉永法文先生の理論である。

 理法には物理と心理があり古典の伝書を精読すれば、いたる所にこれを見出すことが出来ます。しかし刀剣操法の基本については記述が少ないのです。

これは刀剣を取り扱うことが平常の生活であったため、殊更に書き残す必要がなかった為と思われます。 

これにひきかえ現在において刀剣は美術品であり、真剣を以て演武することもほとんどありません。

このため刀剣操法の基本を改めて見直さなければならないのです。 

吉永先生が言っておられた、

定義に従がえば、当然のように真剣斬と竹刀打ち及び形は、一致すべきであるが残念乍、この三体がばらばらのように思われる。

 

二目と見られぬ無様な姿を人目にさらし写真に残されたり、

全く気の毒と云うよりしかたがない。

当て屋・斬り屋・抜き屋に落ちぶれないように気をつけよ

検証(正しい事を証明する)は真剣で、実証(確かな証拠)は真剣で出発すべきであろう。真剣斬と竹刀打ちは一致すべき——–論証は真剣で 実証は真剣で出発である。

との言葉を心に留めおき、わが素遊会では真剣斬・道場形・竹刀剣道の三体を一致すべく練習を行っております。

「練習」

 大東市住道小学校体育館 毎週日曜日

9:00~12:00

  • 真剣を用いた練習
  • 法定の形稽古 約30分
  • 道場形稽古 約30分
  • 実践稽古(防具着用)約30分

 (練習内容は随時変更しています。)

 

大東市寺川体育館    随時

 大阪太融寺自香寺道場  休館

「合宿」

 橿原市県立体育館    10月

「行事」

 大阪太融寺自香寺    新年会

 素遊記         3月

 各大会参加       休止中

 大東市合同剣道練習参加 1月

会費等のご案内

会費     4000円/年

道場使用料  300円/回  

合宿費等   自費(一部会派負担)

免許允可制度(初傳・中傳・奥傳・免許・皆伝)

練習内容   実践剣道練習(防具着用)影流道場形12本(木刀、模擬刀)

        法定の形4本、試し切り等 

必要物:剣道防具、真剣(模擬刀)、木刀

但し他の行事等の都合で練習会場は変更する場合がございます。

お問い合わせ

 

見学・体験を随時募集しております。

見学等に関するお問い合わせは

090-9217-1697

素遊会事務局

までお願いいたします。