1)手の内之事
『起こりなく手首を溜めて打つ』
①起こりなく
起こりとは『己が走ると書く』攻撃の始まり、体の動き、起こりなくとは攻撃時の動きがない太刀を構え少しも太刀を動かさず打つ事(先ずは正しい太刀の持つことからはじめる事が大切)、切先が上下運動してはいけない前後運動することが望ましい。
①溜める
何時に於いても手首を返し打突することが出来るよう状態にしていること。
太刀の振り方は初心に於いては手首3,肘2,肩1の動きをするがしかし業・位し進むにつれ起こりない動きとなる事。手首の溜め、肘小指球から進めるようにする。切先は眉間につけ少しも動いてかしてはいけない。このときに間合い・身体の使い方が大切である。